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平成19年度 第1回 関東学生法律討論会 問題 
 A,B,C,3名は、路上通行中の裕福そうな甲に因縁をつけて所持金を奪うことを共謀し、3名で甲を取り囲んで脅迫したところ、甲が相手にしない素振りを示したので、Aが鼻口からおびただしい出血をするほどの激しい殴打を甲の顔面に加え威迫した。これに対し、甲は、身を護るため唐手技の回し蹴りをAの顔面に打ち込んでその場にAを転倒させ全治2ヶ月の傷害を負わせた。これを見たB,Cは、甲の反抗を抑圧するための手段としてナイフでの刺突の意を通じ、それぞれ所持していたナイフで甲を刺し、全治6ヶ月の重傷を負わせて甲をその場に昏倒させた。そして、動けなくなった甲から所持金を奪うべく、B、Cが甲の懐中に手を入れようとしたところへ、兄貴分Dが現れ、「さっきからずっと見ていた。俺にもいい思いをさせろ。」と言って割り込んできて、B,C,D,3名は共同して甲の懐中から20万円を奪取した。ところがこの顛末を面白からず思ったBは咄嗟にD殺害の故意を抱きDにナイフで切りかかった。B,Cに殺されると思ったDは、所持していた拳銃を取り出し、Bの腕、Cの脚を打ち抜き、甲の20万円を持ってその場を立ち去った。

 A,B,C,D,甲、の刑事責任はどうか。

出題 中央大学法学部教授 立石二六先生
 

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